26歳でITベンチャーを立ち上げて

早いものでもうすぐ起業して6年がたつ。

小学生だと卒業しちゃう年だ。こわいね。

 

恥ずかしながらお話を聞きたいとのご要望があったので、ちょっと自分語りをしようと思います!

 

 

ベンチャーを立ち上げた経緯について

 

これは結構、理由はシンプルです。

・自分が薬局で働いてた時に本当に調剤過誤が多くて、それを解決したかったこと

・当時からプログラミングがとても得意(もともと携帯アプリなんか色々と作っていた)で、自分でも調剤過誤が防げるソフトが作れるはずと思ったこと

・当時でも薬局向けの調剤過誤防止機器はあったけど、値段が高すぎてとても気軽に導入できないから、もっと気軽に導入できる値段で、使いやすいのが作りたいって思ったこと

これが監査システムを作り始めたのがきっかけです。

 

でも当時、なにも起業のこととか分からなかった。でもネット検索していろいろ調べて自分で株式会社作りました。(会社設立ひとりでできるもんっていうサービスを使った)

 

※いきなり株式会社にしたのは、NSIPSという薬局のレセコン(処方箋入力用のパソコン)から、処方データと連携するためには、法人じゃないとだめって事で、いきなり法人になりました。ふつうは個人事業主→法人の流れがいいと思います。(消費税の特例とか、会社の維持費とかから)

 

でも立ち上げてからまぁ大変でした。

忘れないうちに起業の軌跡を残したいと思います!

 

立ち上げて1年目ぐらい

普通に薬剤師として週2~3でバイトしてました。(正社員→バイトに)

バイトしてアプリ作って、バイトしてアプリ作ってを繰り返してた。でもいっぱいシフトはいって欲しいといわれて、ちょっと忙しいんで~って言っても、忙しくないでしょみたいな風に思われてる(ホント)から、なんか「ミスばっかするし、なんかあんまり働いてくれなし」みたいな感じで現場の評価は低かった。

ただ、社長に近い役員の方々とは割と仲良くて、やめるとき割と悲しそうな感じだった。よく現場と管理は考え方違うっていうけど、本当にそう思う。

 

他に、依頼を受けてソフト作成するとかは結構してた。技術があるなら割と時間かからずに作成できて、結構おいしい仕事もあったりした。

ただ、知り合いの社長から、業務ソフトウェア作ってほしいって言われて作って納品したのに、結局お金払ってくれなかった事があった。(正確に言うと、作ったソフトを発注元の社長が販売して、ソフトが売れたらその売り上げの一部を支払うみたいな感じだけど、完成してから俺は売らないとか言われた。別に不具合とかバグはなく。仕様以上のクオリティで作ったつもり)3か月無駄になってかなり辛かった。

 

結局、請負契約はリスクあるからやらない方がいいと思います。

基本的に監査システムの開発が中心でした。

 

立ち上げて2年目ぐらい

監査システムのオフライン版(薬局内にサーバー設置型)がとりあえず、動くようになったので販売開始。

でも当時はこれ不具合があるし品質的に良くないって思ってたから積極的に販売はしなかった。(一応WEBページから購入できるようにはしてた)

いろんな人に意見聞きたくてベンチャー起業家向けのセミナーとかいってみた。

なんか怪しい人に俺が売ってやるから専売させろみたいなことを言われたけど(なんか人脈自慢すごくて今思えばマルチとかの関係者だと思う)あんまり信用できないなーって思ったから断ったらブチ切れられて怖かった。(この俺が売るって言ったのに断るなど、お前は間違えなく失敗するとかいわれた)

商品自体は完成していたので割と変な人が寄ってきて、起業セミナーってなんか自己評価高い人おおくて、意識低い系のわたくしにとっては、居心地よくなかった。

まぁでも自信をもっておススメできるぐらいに品質を改善しようとしていた。

品質改善って労力の割に地味でモチベーションを保つのに結構大変で、てか俺ってニートじゃね?みたいに思ってた。

 

立ち上げて3年目ぐらい

実は監査システムの開発と販売を積極的にやってなかったです。

というのも、あるきっかけから今の社員と一緒に投資ソフトを開発して、それが大当たりした。1日チャートに張り付いたり、いろいろストラテジー考えたり結構楽しかった。

その儲かった資金を使って不動産投資したり、薬局経営したりしたいと考えたりもした。(結局やらなかったけど)

フロー収入じゃなくてストック収入が大事だなとかお金について結構勉強したり、節税について必死で調べた。とんでもなく税金かかったから。

投資だけで暮らせるなぁ~と悠長な事を考えていた(フラグ)。

正直、もっと監査システムの開発やっとけばよかった。

 

立ち上げて4年目ぐらい

投資ソフトの成績が超微妙になって、なんかあんまりうまいこと行かなくなったので、オフライン版の監査システムの問題点を考えて、売れるようにしようと真剣に考えた。

当時の問題点

・導入に薬局でのサーバー設置・初期機器が必要

→導入コストが上がって、工事などが大変で管理も必要

・UIが分かり辛い

→ヘルプやマニュアルが充実しておらず、口頭での説明がないと使いにくい

・誰も知らない

→広告宣伝していないから当然誰も知らない。知らないと導入の比較にすら上がらない。

 

と問題が山積みだったので、とりあえず最優先して導入コスト削減に取り組んだ。

多分一番気にするところだから。

結果的にアプリだけで完結する、(サーバー設置が必要ない)クラウドでやることに決めた。

 

投資ソフトの改良は続けてたけど、結局成績が微妙すぎて最終的にはやめた。多分みんな考える複利の計算は計算通りいかないです。

 

立ち上げて5年目ぐらい

クラウド版がとりあえず動くようになったのでクラウド版の販売開始。

色々な販売方法はあるけど、やっぱり今の時代ネットかなと思ってそれに合うように色々と調べた。

販売用のランディングページを作りなおしたりしたけど、最初は全然アクセスもないし、本当にWEBから売れるのかなって感じだった。

(今まで売れてたオフライン版は全部知人とかの紹介だった)

色々と調べてるうちに、SEOについて知った。

SEO対策は本当に大事です! (ホームページの検索順位を上げる対策)

これで調剤過誤の対策を行いたい人が 検索して調べることで弊社のページを見つけることが出来るようになった。※さらにうれしいのが弊社のシステムを選んでくれた薬局さんは比較検討したうえで選んで頂けることが多く、しっかりされた薬局さんばっかりだった。

 

この対策を行うことで徐々にランディングページに訪問してくれるユーザーが増えてきてくれて、アプリもインストールしてくれて、そして初めて契約してくれた時はかなりうれしかった。あと、いける!って思った。

導入の流れができたので、あとは実際に使ってるユーザーさんに意見を聞いて、問題点を直していくっていう事を続けていった。これは今も心掛けていることです。

 

立ち上げて6年目ぐらい(今)

アプリの改善をずっと続けています。初期のころよりかなり改善されたと思う。

お陰様で、導入店舗もかなり増えて、とりあえず会社としてちゃんと経営できるぐらいにはなりました。

あとフロー収入とストック収入だとストック収入が大半になったので精神的安定が全然違う。正直、下請け的な感じで請負の仕事だけだと安定しないし、発注元がダメになったら当然発注先もダメになるのでお勧めしないです。

 

これから起業するかたへ

 

最初はみんな分からないので、調べながらで全然大丈夫です。

あと若いうちにやったほうがいいと思います。失敗いっぱいするけど割と若いからで許してくれたりします。

ただ、だまされないように気を付けましょう。特に起業したては悪い人かの区別もわからないです。セミナーもマルチとか自称大物起業家みたいな変な人が多かったです。いかなくていいです。

 

また、とにかく出ていくコストは最小限にしたほうがいいです。(最初の2~3年は基本赤字です。ある程度は収入がなくても暮らしていける資金は用意すべき)

固定費も最小限のままで、人員も今は最低限の人員だけど、今後も最小限の人員でやっていくつもりです。

 

最後に

起業してとてもよかったです。

自由です。あと自分で作った製品が認めてもらえたら嬉しいです。(小並感)

起業したい方はリスクを取りすぎず起業するのをお勧めします!

 

 

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