今回は調剤薬局内でミスや事故が起こった際に使われる用語ついて解説します。
例えば、調剤事故と調剤過誤は同じ意味のようですこし違います!
調剤ミス、調剤事故、アクシデント、ヒヤリハット、インシデント、調剤過誤の意味の違いについて
こちらに図を見ていただければ、すぐに理解できると思います
データ引用:薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業 2018年 年報
薬局内で調剤ミスが発生した場合
・調剤事故=アクシデント(患者に健康被害あり)
・ヒヤリハット=インシデント(患者に健康被害なし)
・調剤過誤は調剤事故の中で薬剤師に過失があるもの【「刑事責任」「行政責任」「民事責任」などの法的責任あり】
と定義されています。
調剤事故(アクシデント)とヒヤリハット(インシデント)の分類
また調剤事故(アクシデント)とヒヤリハット(インシデント)に関してはレベル0~レベル5に分類されています
インシデントはレベル0~レベル2
アクシデントはレベル3~レベル5
レベル0:間違ったことが患者に実施されるまえに気づいた
レベル1:間違ったことが実施されたが、患者には変化がなかった
レベル2:事故により患者に変化が起き、観察や検査が必要だったが治療は必要なかった
レベル3:事故により生命への影響はないが、緊急または継続的な治療が必要であった
レベル4:事故により生命への影響が強い、または障害が残った
レベル5:事故が死因
と定義されています。
実際の現場では、ヒヤリ・ハット(インシデント)の段階で事故を防止することが大事になっております。
→薬局での調剤ミス対策についてはこちらの記事をご覧ください!
※この記事は当社の薬剤師である濱宏樹が監修しております
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